ちいさなセーターの編み方
Flexee Loomを使ったちいさなセーターの編み方についてです。Flexeeでの基本的なセーターの編み方について学ぶことができます。
この方法を応用すれば、輪編みでセーターを編みやすくなります。
1. 準備
まず、ペグを必要本数だけ組みます。今回の場合は16本なので、ペグ16本になるようにペグを組みます。
このとき、前身頃と後ろ身頃の見分けがつくように、前後の色を替えて組むとわかりやすくなります。
今回使用した編み図はこちらになります。
2. Cast on(作り目)
作り目をします。ここはお好みでe-wrap cast onでもchain cast onでもいいのですが、今回私はかぎ針を使ったchain cast onをしました。
作り目を作る段階では、小さいセーターの場合は輪を一旦開くとcast onしやすくなります。
最後のペグまで行ったら、Flexeeを輪に戻し、最初の1目にもcast onして、輪編みの準備をします。
3. 裾をリブ編み
セーターの裾をリブ編みします。裾をリブ編みすることによって、メリヤス編みをしたときのような端の丸まりを防ぐことができます。
【参考】丸まらない編み方について
4.胴体を編む
裾を編み終わったら、胴体を輪編みします。今回はメリヤス編みだけで編みました。
もっとペグ数が多い場合は、ケーブル編みなどを盛り込むことができるので、チャレンジしてみるといいと思います。2色編みなども可能です。セーターに模様を入れるのがこのタイミングになります。模様を入れる場合は、適宜編み図を参照しましょう。
5. 目を減らす(2目一度)
編み図の6段目まできたので、2目一度をして幅を変えます。このとき、輪編みの連続性が途切れるので、ここからは前身頃と後ろ身頃は平編みになります。
まずは前身頃から編むとわかりやすいです。ここでケーブル編みなどがある場合、減らし目に注意しながら編みましょう。
みぎ上2目一度のやり方については、こちらの動画を参考にしてください。
左側も同様に減らし目で減らしていく。
編み図のとおりに減らし目をしていって、必要な目数まで減ったら、糸を長めに残して切ります。これで、前身頃が概ね完成です。
6. 後ろ身頃を編む
糸が一旦途切れてしまうので、ここで糸をかけ直します。slip knotを作り、裏身頃の減らし目をこのslip knotの輪で編みます。2目一度に糸をかけて編む際に、slip knotをかけて編みます。
あとは、前身頃を編んだときのように、編み図に沿って編んでいきます。
7. 首を編む
前身頃と後ろ身頃で同じだけ目数が減ったら、Flexeeのうち輪がかかっていない部分を取り外します。ペグ数が多い場合は、そのまま輪をつなぎ直して、小さい輪にすると編みやすいです。
写真のように、ペグ数が少なすぎてFlexeeの連結が難しい場合は、前後で挟むだけでも編むことができます。
このようにして、編み図のとおりに今度はリブ編みで輪編みをしていきます。
タートルネックのように折り返して使用する襟の場合は、リブ編みのように表裏が同じ編み目になる編み方が向いています。
8. ゴム編み止め
首の部分はリブ編みをしたので、伸縮性を持たせるためにゴム編み止めをします。襟の輪編みが終わったら、糸を輪編みの3周ぶん残して切ります。
【ゴム編み止めの方法】
- 最初の1ペグを飛ばしてその次のペグにかかっている輪の上からフックを入れる
- 糸を輪の下にかけ、下から上に糸を引き抜く
- 最初の1ペグに輪が2本かかっている状態になる
- 最初の1ペグの2本の輪の下からフックを入れる
- 糸を輪の上にかけ、上から下に糸を引き抜く
- 1-5を繰り返す
9. 袖を作る
ここまでで、ノースリーブタートルネックの状態まで作れました。ここからは袖を取り付けます。
きれいに減らし目が編めていると、袖口の部分のふちに、V字型の編み目が見えているはずなので、このV字を目安にかぎ針をその下に入れます。
その奥側に糸を置き、V字の下をくぐらせてから、引き抜いた糸をペグにかけます。
これを、袖の目数ぶんだけやります。なお、肩口などを作りたい場合は、糸をかける範囲を減らして、だんだん増やしながらやっていきます。
今回の場合は単純に輪編みで袖を作っていくので、前後8目のペグに糸をかけました。
袖の目数ぶんの輪ができたら、そこから袖の長さだけ輪編みを続けていきます。いい感じの長さになったら伏せ目で終わります。お好みで袖先をリブ編みしたり、ゴム編み止めで編み終えたりしてもよいと思います。
これを両側で行うと、両袖が作れます。
10. 完成
これで、以下のようなセーターが作れます。基本のセーターの編み方はこの手順で作れるので、あとはこれを大きくしたり、模様を複雑にしていけばいいと思います。