LoomとDouble Knitting
今回は、Double Knittingについての記事です。
1. Double knittingとは
Double knittingとは、裏表両面で編んでいく方法で、棒針でもLoomでも可能です。英語ではdouble rake knittingとも呼ばれています。棒針の場合は、以下のページにあるような編み方になります。厚みがあり、リバーシブルな柄を楽しむこともできます。
Loomで行う場合は専用の形状の道具が必要になります。一般的なものは後述するようなストレートタイプ(棒状のLoom)になります。
LoomでのDouble knittingにおいて重要なのは、ペグが背中合わせになっていることです。その条件さえ満たされていれば、必ずしも棒状である必要はありません。
2. Double Loomでできること
(1)Double knitting
前述したように、厚みのある編み方ができます。基本的な概念はSingle knittingと同様のため、
- Doubleのメリヤス編み(stockinette Stitich)
- Doubleのねじりメリヤス編み(e-wrap stitchと8-wrap stitch)
- Doubleのリブ編み(Ribbing Stitch)
- Doubleのケーブル編み
といった、Singleでもできる技術はだいたいDoubleでも行うことができます。
(2)多色編み
複数の色を使うことで、リバーシブルな色を楽しむこともできます。縦縞模様を作ることも簡単にできます。
図案を使えば、ドット絵のように模様をリバーシブルに入れることも可能です。
(ただし、非常に手間がかかります。)
(3)ブリオッシュ編み
また、Double knitting Loomでブリオッシュ編みをすることも可能です。Single knittingでもブリオッシュ編みはできますが、Double knittingのLoomのほうが理解しやすい、という利点もあります。
ただし、Double knittingで作ったブリオッシュ編みは、完成すると横に広く伸びてしまうため、その点は予め理解した上で製作することをおすすめします。
3. Loomの種類(日本)
日本で入手しやすいのは、以下の写真の二種類になります。
写真ひだりの茶色:ダイソー製の「毛糸deリリアン ストレート」
写真みぎの白色 :学研製の「ニッティングルーム ロングルーム」
どちらも日本における極太毛糸向きのサイズとなっており、一般的な並太毛糸で編むとゆるい仕上がりになりやすいです。
4. Loomの種類(アメリカ)
アメリカでは、Double Loomでもいろんな形状が販売されています。
(1)Kiss Looms
金属と木でできたストレートLoomです。
Straight Looms: 15 Peg Straight Loom
(2)'Adjustable' Multi-Knit Loom
プラスチック製の組み立て式Loomです。円形やストレートタイプに切り替えて使用することができます。
(3)Afghan Loom
大きなS字型のLoomです。ペグは198本あります。single knittingで150cm以上のブランケットを編んだり、double knittingとして使用したりすることもできます。大きいサイズを編むのに向いており、並太毛糸で編むことができるサイズです。
(4)'Rotating' Double Knit Loom
Double Knittingで円形に編むことができる回転式Loomです。帽子やネックウォーマーなどを作るのに向いています。平編みにすることで平面も編むことができます。
私自身はこちらを購入しました。実際に使用している動画がこちらです。